俺は登り始める……長い長い坂道を
うちの大学、さかのうえにあるんですよ。大学に行くために上る坂は二つあるんですが、緩く長い坂と短くも急な坂
一つ言えることはどっちから行っても疲れると言うことです。
まして、単位も取り終わって、卒論の相談に一ヶ月に一回登校するような僕にはその坂が驚異的です。
あれ、こんなこの坂って辛かったっけ?
なんか足腰にきました。
ビバ、引きこもり生活による弊害
やべー衰えているよこれー
そんな感じで憂鬱になりながら教授の研究室へ行って、提案文を魅せると
「君は国家プロジェクトでもやるつもりかね? こんなのは僕らでもやらないよ」
「もっと出来そうな、確実に結果が出せそうなものにしなさい」
「小さな事で良いんだ。卒業論文なんだから」
なんと言うことでしょう、いつの間にか僕の論文の想定は国家レベルになっていたそうです。
あまりにも僕という人間が大きすぎるせいか、論文まで大学生にはあるまじき規定外のものになりかけていたそうです……凄くね?
…………
……
ハイ、ゴメンナサイ……
真剣に取り組まないで、適当に当たり障りないことばかり書いて、「将来はこうなるぜ!!」みたいな勢いで、うわべだけの文章しか書いてないんで、話のスケールがデカくなるのも当たり前です。
もっと真剣にやらないと駄目ですね
そんなわけでその後も軽くフルボッコにされて、ついでに諭された後、参考にと去年の人が書いた卒論を渡され、さらに図書館で参考文献を借り直したので、帰りには鞄に分厚い本が四冊も入っていました。
これ重ッ……帰り際、何回この台詞を発したか……
こんな所でも衰えた身体を感じずにはいられませんでした。まじ人間としてどうなのよ自分
そんな重い鞄を持ちながら、地元の丸かったり広かったりする百貨店によって漫画を買ってさらに鞄を重くしてから家に帰りました。
大学って疲れるね…… ←世の理系学生から見たら殺意を覚えるレベルの戯れ言