後半戦
何事も無く交代ポイントへ着く。
いよいよ俺の番だ。
シートに座り、サイズをあわせる。クラッチを踏んだ時、膝が少し曲がるぐらいがベストだ。発進するが、やっぱり障害物が多い。ウインカー、よける、ウィンカーと言う行為を何回も繰り返す。そして何事も無く自主コースに着く。自主コースはゴールまで何をしてもいいからたどり着けばいいと言う特別ルールだ。そして自主コースの一番初めの難関が微妙なカーブの坂道だ。ここがレッドシグナルだとかなり苦戦する。が、今回はグリーンシグナルだ。
【よし、キターっ！！】
と内心思いつつ一気に突っ切ろうとするが、曲がったところに横断者がいたので一時停止。これは最低限のルールだから守らないと即失格だ。横断者をやり過ごし再発進しようとするがギアは二速に入っていたのでかなり音を立てての発進となってしまった。しかし、そんな事を気にしていてはいけない。そのままの勢いでゴール地点を目指す。そして最後のアテンションポイントゴール前の一時停止して歩道に止めるというポイントに着くがそこで審判が口を開く、
「状況が悪いからそのまま進入してください」
その言葉にラッキーとか思いつつ進入して車を止める。
ゴール。そして戦いは最終ポイント縦列駐車に入る。チームメイトも方向変換をスマートにこなしていたので俺も頑張らなくては。教習でやったことを思い出しながら駐車する。俺もかなり綺麗に決まった。もはや、イナーシャルドリフトだった（意味不明）
さして最後に審判から今回の戦いを評価された。結構ミスったなと思っていたが審判の口から出た言葉は
「横断歩道前で止まった時、二速で発進したのが良くなかったけど、それ以外は良かったよ。良く出来ましたね」
(ﾟДﾟ)え…
そりゃ、あれですか大したミスは無かったということですかね？まあいいや、あとは結果を待とう。
一時間後全ての車がゴールし結果が発表された。
合格
やったねー！！やったよ！！やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！
こうして俺の卒検ＧＰは終わりを迎えた。なんか微妙な表彰式を終えて帰路に着く。貰ったビギナーマークを冷蔵庫に貼ったりしてみた。
