旅行四日目
前回までのあらすじ
旅行中に免許を無くした俺は、単身、免許センターへ向かうのだった。
と言うわけで鴻巣の免許センターへ。
毎回思うんだけどさ、なんで鴻巣なんかに作ってくれやがったんだろう。
おかげで、行きづらくて仕方ない!!
行きのバスの中でそう言えば、鴻巣に行くのもこれで7回目か……と思うと我ながら感慨深いような、泣きたいような複雑な気持ちになった。
と言うか4年間の間に、7回も行った人は、そうそういないだろうよ
さすが、俺。何というライセンサー(泣)
バスに揺られること一時間、免許センターに到着。
免許無くしている奴なんて殆ど居なくて、中の警官に「免許なくすなんて馬鹿なやつ」とか陰で笑われるんだろうなーなんて思いながら、扉を開けると
再交付待ちの人で列が出来ていた。その数、軽く25人。
うわ、可哀想な人がこんなにも!!
つーかこの時間だけで25人以上とか……一日でどんくらい来るんだよ!!
一日200人とかだったら洒落にならなくね?
と、一通りの失礼な感想を抱いた後、書類事項を記入して列に並ぶ。並んだ直後、俺の後ろにさらに人が並ぶ。
ほんと人が多い。この県の住人はこれほどまでに免許をなくすのだろうか……。
窓口が一つしかないくせに、沢山並ぶものだから、結構時間を食われる。何をするでもなく並んでいると、後ろのおばさんたちの会話が聞こえてくる。
A「免許なくされたんですか?」
B「ええ……」
A「大変ですねー」
アンタもな!!
心の中でつっこんでおく。
ていうか何故、このおばさんは人ごとみたいに言ってるんだろうか……。アンタだって再交付だろうに……。
そんな会話を聞きつつ、待っていると書類を提出する番に。
書類をお姉さんに出して、写真撮影を済ましてから10分くらいで新しい免許が出来上がる。
出してからは驚くべきスピードだ。こんなに早く出来るものだったのか……。
こうして新しい免許を受け取り、バス停へと舞い戻る。
次のバスは40分後。
すくねーよ!!
鴻巣駅前。
駅前を通ったのは久々だったけど、なんか発展していた。