お暇をちょうだいします。

なんか思った事を書いたり消したりするブログ

友人は孤高で気高く、でも割と面倒見が良くて、そして先に進むことよりボンビーをなすりつけていく事を優先するようなやつだったんだ。


いつも事件は突然で。こんなことが起こるなんて誰も予想していなくて、でも実際それは起こって、僕等の現実をいとも簡単にぶち壊してくれた。
だから僕はそれが初め信じられなかったんだ。そんな事があり得るはずないと否定した。
だって、そんなの漫画やゲームの中でしか聞いたことがない事実だったから。普通じゃ到底考えられないことだったんだ……。


でも、時間が経つにつれそれが嘘じゃないとわかった。


嘘みたいな出来事だけど、それは現実だったんだ。
そうしたら今度は悔しくなった。
なんで? どうして? いつ? どうやって?
色んな疑問が浮かんでは消え、僕を駆け巡っていった。


でも、どの疑問に対しても、答えが出ることはなかった。
なぜなら、この答えを知る者はもう、僕等の輪の中にはいないのだから。


世の中は理不尽だ。
これを嫌と言うほどに味わった。
そう僕等の前にあるのは現実と言う事実だけで、それは与えられるだけで、決して自分で選ぶことは出来ない。
事実に対して僕等は何も出来ない。受け入れるしかない。
どれだけ否定しても、それは書き換わることがないのだから。


だから、いまだにどうしていいか分かってはいないけど、僕は受け入れることにした。
心はまだ何か言いたそうだけど、ぐっと押し殺して受け入れた。


ある冬の日、友人が何の前触れもなく――――


――――爆発した