お暇をちょうだいします。

なんか思った事を書いたり消したりするブログ

おやしらず

以前、こんなことがあったのですが、まあなんかそろそろ覚悟も決まったので地元の歯医者に紹介して貰って大学病院で親知らず抜いてきて貰いました。
総合受付で紹介状もって
「これ紹介されたんですけど」
と受付のお姉さん(D)に出すと
「そこで申込用紙書いてからきやがれ腐れ外道が」
って言われたので渋々申込用紙を記入しに
早稲田速記も驚きのミミズ字で申込用紙を記入した後、60個くらいの質問に答えてから受付へ。
申し込み用紙を提出すると
「土田さん、もっと字は綺麗に書いた方が良いですよ」
と注意されたりされなかったり。
「うるせーアンタ俺の先生かよ」
「医師という意味では先生ですね」
「そうですよねーさーせんしたー」
素直に引く俺。
しばらくするとカルテが出来たので、これもって左の方へ行けって言われる。
左の方で受付してしばし待つ。
あ、あの受付の子Aレベルだなー見てるだけで幸せだなーとか思っていると。
「土田さん、紹介状あるからここじゃなくて口腔外科の方へ行ってね」
「あ、そうすか」
と言われて美人な受付の子を見ることすら許されなくなった。

しかし、こうくうげかか……
聞き慣れない言葉に俺の頭は誤変換を起こす。

「航空外科……??」

親知らずって空を飛ぶものに関係があるのか……? 
そういや、虫歯と科って飛行機に乗ると気圧の関係とかで痛むことがあるって聞いたことがある気が!!
なるほど、それで航空外科か……。気圧とかを調整して治療をするんだな。
指示された方に進むと案内板が見えてくる。
「口腔外科ね……そら、航空なわけないよね。知ってた知ってた」

口腔外科到着、カルテを出してしばらく待機。
「土田さーん、土田エイトさーん」
「はいはーい」
「土田さん、紹介状見たんですけど、親知らずどっち側ですか? 右か左か書いてなかったので」
「あ、えーとこっちです右右」
つーかあの歯医者そんなことも書いておかなかったのかよ。
まあ実際はどっちも生えてるんだけどね。
でも痛いのは右の方だ!!
「なるほど、神経まで抜いているようで大変でしたね」
「ええ、タモリ倶楽部が痛くて見れなかったくらい大変でした」
「え?」
「いや、なんでもないです」
「じゃあ、三階でレントゲン撮ってきて下さい」
「はーい」

そんなわけで三階へ

つかさ、さっきから、あっちこっちたらい回しだなこりゃ
そんでもってレントゲン室へ
レントゲンの機械が回り出すと同時になり始めるエリーゼのために
あっという間にレントゲンとエリーゼのためには終わり
再び一階へ
レントゲン写真を提出してしばらくすると
「土田さーん、土田エイトさーん」
「ふぁーい、今行きまーす」
実はちょっと寝ていたのは内緒である。
案内された席に着くと、女医さん(B−)がやってくる。
「土田さん、横向きに生えてるんですねー。でもまあこれくらいの人は沢山いるんで……大丈夫ですよ」
「あ、そっすか」
「じゃあ抜いちゃいましょう」
「そーですね」
「んじゃ、この同意書に名前書いて、あと注意事項を言いますね」
ダーっと注意事項を読み上げる女医さん。
寝惚け状態の頭の回転率60%くらいの俺には何言ってるかわからないものの、大学病院の先生が言う事だし、死ぬほどのことはあるめえと思い、同意書にサイン。

そして始まる手術。

麻酔を打たれて顔の所に変なシート被せられて
いざ抜糸開始
何も見えないし、麻酔も効いていて痛みもないわけで、正直今何してんの?くらいな感覚で進む手術。
歯のことより、ずっと同じ体制でいることからの腕の痛みの方がきつかったくらいです。
「なかなか切れないんで、もうちょっと削りますね」
「はいはーい」
軽いノリな俺。
削るって何を? 歯だよね?
「今、骨削ってますからね」
「骨?」
「さっき削るって言いましたよ」
※ちゃんと説明聞いてない俺が悪い

でまあ、その後もそんな感じでよくわからないままに手術は進み。
「はい土田さん、お疲れ様でした。あとは切ったところを縫っていくだけですから」
「はーい」
で縫われる口内。
「ここでこうやると綺麗に縫えるからね」
「なるほどなるほど」
いつのまにか人が増えている。
「じゃあ、やってみて」
「はい……」
あれ、なんか俺の口で講義してるこれ?
「そうじゃないでしょ」
「すいません」
すいませんって……ちょっと、こっちがエクスキューズミー?ですよ!?
つーか、すいませんって失敗した?
「はい土田さん、終わりです。滞りなく手術は終わりましたので」
いや、アンタら1回すいませんってやりとりしてたでしょうが!!
「じゃあ、研修生の子から抜歯後の注意事項の説明を受けて下さい」
「あい」
さっきすいませんって言ったと思われる研修生(B)が目の前に現れる。
ほんと目の前に。
近くない?って言いそうになるほど。
「えーと、注意事項は……えーと」
上の方を向きながら思い出そうとしている助手。
あーこんな経験、俺にもあるわ。何言おうか飛んじゃって必死に思い出そうとしてるやつね。
「あ、スポーツはしますか?」
「いやしないですね。全く」
「そうですよねーあはは」
「あはは」
「えーと、うがい薬を出すんですけど、あまりし過ぎるとかさぶたが出来なくなって治りが悪くなりますので、あまりしないでくださいね」
「わかりましたー」
「えーと、以上です」
「ふぇッ!? 終わりなの?」
「それではお大事に」
プレッシャーから逃げるように去っていく研修生(B)。
ちっとも要領を得ない説明だったけど、何となく自分も似たような経験があるが故に、研修生の子の気持ちもわかってしまい、文句も言えず。
その後、女医さん(B−)の最後の説明をもう一度受けてから抜いたところにガーゼを当てて薬をもらって帰宅。


家に着く頃には麻酔も切れ始めて痛み出す口内。
痛み止めを飲んで、横になることにする。
そんでもって、しばらくしてから起きると


俺の顔に異変が起きていた。


「く、クレヨンしんちゃんみたいな輪郭になっている!!!」


見事に腫れ上がる右頬。
空気入れで空気入れたみたいになってるよ。

「あら、エイトお肌の張りがよくなったわね」
俺の顔を見て笑う母親
張りが良いとかのレベルではない。張りまくって張り裂けそうである。
弟、俺の顔を見て大爆笑。
ムカつくから一発蹴りをかます
そしたら振動で頬が痛い。

そして顔が腫れたことにより、物が食べれない。
ジュースを飲んで飢えを凌ぐ。
しかし、凌げない。
人間腹が減ると怒りやすくなるもので、弟がちょっかいを出してくる度に怒りが半端なくなる。
「ちょっと、きょうの俺はキレやすくなってるよ」
あまりの空腹に出川哲朗みたいなことを言う俺。
「いや、その顔で凄まれても滑稽なだけだわ」
爆笑の母親。
「あーもー寝るしかない!! DOGDAYS見て寝るしかない!!」
そんなこんなで就寝。


翌日

俺「だーーーーークレヨンしんちゃん通り越して、こぶとりじいさんみたくなってるじゃねえか!!」

腫れは収まるどころか悪化。

弟「殴られたときの一方通行さんみたくなってるよ」
俺「そんなに酷くはない!!」

しかしまあ、ちっとも治らずに現在を迎えているのだが、明日からまた仕事なんですけど、これで営業とか出来るのかが疑問である。
門前払いくらって終わりそうな予感である。

つーか休みたいねこりゃ。

そんなわけで俺と親しらずの戦いは始まったばかりである。