中野と言ったら梓になりつつある自分がやべー

図らずも佐文字と同じく中野に行く予定だった俺と天次くん
天次くんのバイトが三時までの予定だったので三時から出発の予定であった。
特にすることもなかったので三時までミスターブレインの再放送特番みたいなのを見て時間を潰す。
あ、良太郎でてるじゃん。天道も出てるのか。ライダーいっぱいだなｗ
三時を越えても天次から連絡は来ない。あれ？と思ってると四時近くに電話が来る。
なんと三時までだと思っていたバイトは勘違いで四時までだったらしい。
てなわけで四時から中野に向けて主発。
ここまではまあ良かった。しかし、ここからが問題だった。
とある道で間違った方向へ曲がってしまったのだ。
そうしてただでさえ道から外れた生き方をしている二人はさらに道から外れたのである。
そうしてどこだかわからないセブンイレブンで二回ほど休憩を取って、訳の分からない道をヤフー携帯版の地図を駆使して進む。
迷いに迷ってやっと中野の文字が見え、駐車場に車を止めたときは八時。
事前情報によるとまんだらけは八時までらしい。
もう終わってるのだが、ここまで来たのに、何もしないので帰るのは、俺のポリシーに反してる気がするので、そのまま中野ブロードウェイへ突入。
シャッターがしまったりＫＥＥＰＯＵＴ的な看板があったりして入れたのはＣＤ屋だけ。
だが、営業が終わって、どこか気の抜けた感じでのんびりしている中野ブロードウェイも悪くない。
なんとなくほっとしたくなる空気が流れていた。
「夜の中野も悪くないな……」

精一杯の強がりが口から溢れた。

その後、近くのあおい書店でラノベを表紙買いする。なんかツンデレちっくな女の子が可愛かったからだ。
そして、大戸屋で夕食を食べる。とんかつは美味しかった。
駐車場までの道の中、公園みたいな所ではストリートミュージシャンが数人、思い思い演奏をしていた。
さすが、中野。いろんな人がいる。
車に乗り込み、プレイリスト：アイマスをかけて出発。
少し進むと、突如車の陰から赤いライトセイバーを持ったオッサンが二人、姿を現わした。
「赤いライトセイバー……ダークサイドか！！」
さすが中野、ライトセーバーを町中で振り回す奴らが平然と居るとは……。
警戒する俺と天次。
すると奴らは車の窓をノックしてきた。
恐る恐る窓を開ける。その瞬間奴らは懐から得体の知れない柄を取り出し、車内に向けて突き出してきた。
「すいませーん、酒気帯びの検問でーす。ご協力お願いします」
そう、やつらの名は警察。赤いライトセイバーと酒気帯び計測器を手に夜の町を見回り、世の中の平和を守る正義の集団である。
で、まあメロンソーダしか飲んでないので引っかかるわけもなく、あっさり解放。
むしろ、初めての検問にテンションが上がった。「やっべ、検問はじめてだー」車内ではしゃぐ俺。

で、また一時間半くらいかけて家へ帰る。

何しに行ったのかと聞かれれば、検問を体験しに行ったのさと答えることしか出来ない。

こんな無駄なこともたまにはあらぁ。
でも、次は天次くんのバイトの無い日に朝から行きたいね！！